MEMBERS
社員紹介
取締役常務執行役員
ベイシアグループ組織開発室
佐藤 央
HISASHI SATO
PROFILE
新卒でベイシアグループの前身である「(株)いせや」へ入社。1989年に分社独立した「カインズ」で店長やバイヤーを経験。その後カインズのPB(プライベートブランド)立ち上げ初期に商品部事業部長や販促部長を経て、2021年の「ベイシアグループ総研」設立までの約10年間は、人事教育本部長として人材育成を手がける。現在もカインズのCXO、グル─プ会社の取締役を兼務し、グル─プ経営に携わっている。
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現場と人事の経験を活かし、
ベイシアグループ総研立ち上げへ。私が(株)いせやへ入社した頃は、ちょうどカインズやワークマンといった事業が分社し始めたタイミングでした。入社以来チェーンストアで5職能とされる様々な職務を経験し、カインズPB商品開発のスキームづくりや販促を経て、人事・人材育成に携わってきました。土屋さんは以前からベイシアグル─プにホールディングスを置いて統制するのではなく、各事業が独自に尖っていって小さくとも他社にはない提案ができる事業をつくるという「ハリネズミ経営」の構想を描いていました。それを横並びのポジションで支援するという組織づくりから始めるため、長らくカインズで営業や人事に携わっていた私が共に「ベイシアグループ総研」を立ち上げることになったのは必然的な流れでした。
立上げ初期は土屋さんと私の2名体制でしたが、設立まもなくして事業開発室へ渡邊さん、斉藤さんが参画してくれました。選考段階では出来る限り時間を取り、お互いに良い部分も課題も明らかにし、考えを同じくできる人材を徐々に増やしているところです。そして、ベイシアグループ総研もグループ各社と変わらず、現場第一主義を大切にしています。外部からジョインしたメンバーも初めに店舗へ研修に出てもらいます。私自身、現職務においても現場での経験が生きていると実感していますし、お客様や従業員の視点を大切にする姿勢は土屋さんも一番重視していること。今後も実践していきたいと思っています。
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事業を尖らせる。経営人材を育てる。
これが私たちの大きなミッション。既存事業をさらに尖らせること、可能性のあるスタートアップを発掘して尖らせること、また新たな価値を見出せる新規事業を生み出すこと、を事業開発では並行しています。例えばワークマンとカインズは、ベイシアグループらしい既存事業の尖らせ方の代表と言えるでしょう。地道に作業服を作ってきたワークマンはファッション性を尖らせ、職人以外の領域へ客層を広げています。カインズでは売上の約40%を占めるPB商品とデジタル施策をもって、ホームセンター業界で特徴を尖らせています。また、新規事業開発にはM&A案件も含みますが、単に規模拡大のためのM&Aではお客様へ尖った提案をすることには繋がりません。ベイシアグループの事業とかけ合わせ、他にはない価値を生み出せるか否かという観点を大切にしています。 2021年に実施した「ハンズ」のM&Aは、カインズが打ち出す「くらしDIY」の取り組みと相性が良く、2社が共創することにより、新たな価値を生み出せています。今後も他の企業にはない提案で地域のお客様の生活を豊かにし、新たな社会貢献に繋がる事業をベイシアグル─プ総研が見出し、一緒に育てていきたいです。
尖った事業が生まれれば、そこで貢献できる経営人材が必要になります。私はグループ全体のトップマネジメントクラスのスカウト窓口も担っており、現在カインズ社長の高家さんやベイシア社長の相木さんなど、プロの経営者にジョインしてもらっています。今後は内部からも経営人材を出すべく、グル─プ各社から志ある人を集めて経営者育成塾を実施しています。育成した人材を小規模な新事業にアサインし、経営の実践と教育プログラムを経て大企業のトップへ導く。「ベイシアグル─プで学び経験を積めばプロの経営者になれる」という実績を目指して取り組んでいます。
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グローバルな視点を持ち、文字通り
「世界を日常から変える」グループへ。今まで私が教育に携わった人材が続々と部長やマネージャークラスに育ってきており、彼らの成長する姿を見ることも私のやりがいのひとつです。現状、海外で活躍する経営者は戦後日本を支えたメーカー業、製造業、金融系の出身者が多く、小売業は遅れをとってきました。小売業のベイシアグループからグローバルに通用する、日本を代表する人材を輩出していきたいと考えています。
また、カインズのビジョンである「世界を日常から変える」の理念は、ベイシアグループ全体に通底します。くらしの中で感じる不便には、世界各国に共通する部分があります。私たちが努力し、今後グローバルに出店することで、世界の方々のくらしを豊かにすることができればとても素晴らしい事だと思っています。その実現の為にも、海外から可能性あるスタートアップやデジタル先行事例を探すことも含め、世界中にアンテナを張ってハリネズミの針を尖らせていく。視野を大きく持ち、想いに賛同してくれる方々と共に歩んでいきたいと思います。