MEMBERS
社員紹介
執行役員
ベイシアグループ事業開発室長
斉藤 陽一
YOICHI SAITO
PROFILE
大学を卒業後、新卒で大手損害保険会社に入社し、24年間勤務。メザニン投資を中心とした企業ファイナンスに長く従事し、事業分析・コーポレートファイナンスのスペシャリストとして活躍。経営企画部門へ異動後は、中期経営計画策定・資本政策・M&A検討などに関わる。その後、メザニンファンド運用会社を共同で設立。ベイシアグループ総研には設立初期の2021年7月にジョイン。
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投資ではなく、自ら事業を育てたい。
その想いが、挑戦を続ける理由。長くキャリアを過ごした損害保険会社でも、代表取締役を務めたメザニンファンド運用会社でも、中心にあったのは投資・ファイナンスの領域です。長らくこの業界に軸足を置いていたこともあり、企業のビジネスモデルやキャッシュフローの分析から、経営陣の良し悪し、企業買収後の事業戦略や人材投資の方針まで、どうすれば企業が良い方向に進むことができるのか「会社を判断する目」を養うことができました。そして、50歳に差し掛かったとき、投資ファンドとして投資判断するだけではなく、M&Aした会社に自ら入って事業を推進していったり、ゼロから事業を立ち上げて世の中に貢献するサービスを展開してみたいという想いがだんだんと強くなっていきました。ここからもう一度新しい挑戦がしてみたい。それが当社にジョインするきっかけとなります。
正直、投資会社をはじめたくさんの企業からのお誘いも多くありました。でも、その中でベイシアグループ総研を選択した理由はいくつかあります。1つは体力が続く限り現場の近くで働きたいということ。この年齢とキャリアだと管理業務が中心となり、だんだんと現場から遠くなっていくので、できるだけ現場に近い距離感で仕事がしたいという気持ちが強くありました。2つ目は、当社代表である土屋さんの存在。カインズの会長にしてグループのトップという立場でありながら、常に和やかな雰囲気で人の話に耳を傾け、時機を見て冷静かつ合理的に判断する人柄に惹きつけられました。オーナー企業ではトップダウン的な意思決定が強い傾向にありますが、土屋さんのようなタイプは本当に珍しいと思います。その他のメンバーも素晴らしい方々ばかりで、ここでなら自分がやりたかった新しい挑戦ができると思いました。
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グループ経営の基盤構築に貢献。
次は新規事業開発のフェーズへ。私が当社にジョインしたのは、設立してまだ間もないころ。グループ経営に着手したいという想いから立ち上がった会社でしたので、まずはグループ各社の強み・弱みは何か、今後成長が見込める領域はどこかなど、グループ全体の事業ポートフォリオのレビューを行いました。この業務に関しては、これまで私が培ってきた知見を活かし、第三者的な視点でグループの現状を把握することができたと思います。また同時に、独自性のある優れた戦略を実行している日本の企業・事業を表彰する「ポーター賞」獲得に向けた資料作成にも携わり、無事カインズが2021年度ポーター賞を受賞することができました。
こうして少しずつグループ経営の基盤が固まってきたところで、2022年からはグループの新しい柱となるような新規事業を開発しようという方向に軸足を移し、各分野のプロフェッショナルを集め、新規事業の推進に乗り出しています。新規事業を検討する上で大切にしているのは、「グループの価値観に合致しているか」「グループの経営資源を活かすことで成長できる事業か」「未来のトレンドやマクロ動向に合致しているか」の3つ。それぞれの観点でスクリーニングをかけ、実際に事業として成り立つか事業計画の検討を行っています。これからが、ベイシアグループ総研としての本領を発揮していくフェーズでもあるので、さらにギアを上げて新規事業プロジェクトに取り組んでいきたいと思います。
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社会が良くなる。人々が笑顔になる。
そんな未来をグループとして届けたい。入社の目的にもあったように、自分で事業を育てていく仕事をやっていきたいと思っていたので、これからどんな事業が生まれ、スケールしていくのかが本当に楽しみです。やるからにはカインズやワークマンにも負けないくらい事業規模が大きく収益率の高い事業を育てたいという想いもありますが、一番大切にしたいのは「この事業をやることで、社会が少しでも良くなる」という価値観です。そしてそれは、ベイシアグループの「For the Customers」という理念にある通り、BtoCの領域で直接人々の暮らしに貢献したり、楽しんでもらえるようなサービスであるということです。私たちが直接メッセージとして伝えなくても、私たちの事業から「社会を良くしたい」という価値観を理解してもらい、その想いに共感してくれるパートナー企業や社員が自然と集まってくるような未来をつくっていくことが、ベイシアグループ総研の役割だと思っています。